不安とは何か?
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不安は、心を淀ませる。
本当は楽しいはずの時間すら、不安がちらつき集中できない。
眠りにつくまで、何度も心を囚われて鬱屈した時間を過ごす。
最初は何らかのきっかけがあって、不安に苛まれていたはずが、いつの間にか不安だけが残ってしまったなんてこともよくあります。
このため、自分が何に不安を感じているのかわからなくなってしまうなんてことも…。
不安に囚われていると、ネガティブになりがちですし行動も起こしにくくなります。
自分の気持ちが沈むだけならまだしも、仕事に支障が出たり誰かを傷つけたりなんてことも起きてしまいます。ついには、人生そのものが楽しくないと錯覚してしまう…。
こんな風に不安な気持ちを抱えたまま生活するのは、とても辛いですし何より楽しくないですよね。どうやったらこの不安から逃れられるのか、きっとみなさんその方法を模索されていると思います。
不安を解消し、元の自分を取り戻すためにはいくつかの方法があります。
まずは不安の正体を明らかにすること。
そして、不安としっかり向き合うこと。
さらに、不安を解消していく方法。
今回はこれらをご紹介していき、今抱えている不安を取り除いていきましょう。
私たちが不安になるのは当たり前
1-1自己防衛本能
不安を感じることにより、人は自分を守ることをしています。
わたしたち人間は、どんな時も自分を守ろうとする機能が本能として備わっています。
これを「防衛機制」と言います。俗に、自己防衛本能と言うこともあります。
人は、自分にとってどうしようもなく受け入れられないことや、危機を感じた時に不安や恐怖を感じるようになっていて、それが防衛機制を発動するスイッチとなっているのです。
スイッチが入ると、無意識のうちに自分を守るための行動を取るようになっています。
例えば、コロナ禍での「自粛警察」というのも一種の防衛機制です。
コロナに対して恐怖や不安を感じる人が、自分を守るために他者を攻撃するという行動を起こした結果です。
本来はこのような攻撃的な行動だけではありませんが、無意識に攻撃的になってしまう人は実は多いのです。
このようにして、人は不安や恐怖を感じることで自分を守ろうとする生き物なのです。
1-2失敗したらどうしようが不安に繋がる
不安は、この先の未来を案じておこるものです。人間の自然な感情です。
明日大事な商談がある、失敗したらどうしよう。
本当に自分に上手くできるだろうか。
こんな風に不安な夜を過ごす時は誰にでもあるのではないでしょうか?
改めて文字にするとわかりやすいですが、不安という気持ちは全て未来に起きることに対して生じます。
本当かな?と思う人は、具体的に不安に思っていることを書き出してみてください。
まだ起きていないことに対して、不安を感じることは人間の自然なはたらきです。
後でも触れますが、この不安な気持ちが実は自分を助けてくれることさえあります。
1-3 9割のことは起こらない
人の不安の9割は起こりません。
これから起こることに対して生じる不安という気持ちは、実はその9割がただの取り越し苦労であるということがアメリカの研究でわかっています。
どういうことかというと、不安に感じていることが現実になる確率は非常に低くて、ある程度は事前の準備で回避することができるのです。
明日の商談が不安だという場合、何が不安なのか書き出してみるとよくわかります。
・作った資料を忘れないだろうか。
・電車が遅れたらどうしよう。
・体調が悪くなってしまったらどうしよう。
・準備したことを出し切れるだろうか。
こうして見ると、確かに事前に準備しておくことで回避できることはたくさんあります。
資料はきちんとカバンに入れたかチェックすればいいですし、万が一に備えて会社にも置いておけばいいですよね。
電車の遅延が気になるならいつもより早く起きれるように早く寝ることもできます。
さすが、相手の機嫌や評価だけはどうすることもできませんが、自分に関わることはしっかり準備をすることで不安を解消することができそうです。
こういった対応が難しいものというのは、全体の内の4%程度で、あとの96%はなんとかすることができると思うと少し気が楽になりませんか?
不安は悪なのか
2-1 不安があるから人は動く
不安感を感じない方が後々大きな荒波がやってくる
不安に囚われがちな人にとっては、「こんな気持ち無くなればいいのに!」と思うかもしれません。
しかし、不安という感情が自分を助けてくれることもあるということはしっかり知っておきましょう。
最初に言った通り、不安は自分を守るための感情です。
これは、行動を起こすためのエネルギーとなったり注意が高まったりすることで、人を助けてくれます。
先ほどの商談の例のように、不安だから様々な準備をしますよね。
それが、結果的に自分を助けてくれるということなのです。
2-2 不安を毛嫌いするから更に不安になる
不安=いけないものという認識によって、更に人は不安になる
不安な気持ちに拍車をかける考え方があります。
それは、不安=悪という考え方です。不安に感じることは悪いことだと思うことで、不安な気持ちを感じている自分自身が悪いように思ってしまいます。
ここまで記事を読んでくださった皆さんならもうおわかりだと思いますが、不安を感じるのは人間の本能であり、自然な感情です。
ですから、まずは不安を感じる自分を許し、労わってあげてください。自分を守ろうと頑張っている証拠です。
2-3 感情に囚われるから動けなくなる
自分の感情を冷静に分析をすることが大切です。
これから不安を解消する方法について、具体的に触れていきます。
その前に、人間の感情というのは、どんなベクトルのものでも同じだということを覚えておいてください。
どんな気持ちも、乗り越えるためにはきちんと向き合う必要があります。
不安を軽くするためには、その不安な気持ちと向き合う時間が必要です。
そして、客観的に分析していきます。大切なのは、自分を他者だと思って冷静に見つめるということです。
不安を解決するステップ
ノートやメモ帳をなどを用意し、下記の質問に答えてみてください。
ステップ1;不安に思っていることを全てかく
ステップ2;不安で動かないことのメリットを書く
ステップ3;不安で動かないことのデメリットを書く
ステップ4;今のままの自分で5年後笑顔でいれるのかを想像する
ステップ5;不安を克服した時の自分を想像する
文字にすると、不思議と客観的に見つめ直すことができるでしょう。
不安に囚われている今の自分が、ずっとそのままなんてことはありません。
必ずその気持ちが晴れて、元の自分に戻れる日が来ます。
その日を想像してみましょう。
そんな自分になれたらいいなと、前向きな気持ちになれたら最高です。
不安から解消される4つの方法
4-1 日常生活に楽しみを見つける
日常生活で思わず楽しくなることを見つけてください。
今度は、不安という感情から離れるための方法です。
不安を忘れて、楽しめることを見つけていきましょう。はじめは難しいかもしれません。
なにせ、不安だから何も楽しくないという状態なのですから。
しかし、ほんの少しの時間でいいので、楽しいという気持ちで心が満たされることを探してみましょう。
そしてそれをしっかり書き留めておきましょう。
いざ、不安に囚われてしまった時に、本当の自分の気持ちを思い出せるというのは、とても助けになります。
4-2 日常の小さなことから変化をさせる
いきなり大きなことをするのではなく、入浴剤を変える、いつもと違う散歩道を通るなど自分の日常のスタイルに刺激を与えて変化に対しての耐性をつける
さらに別の方法です。日常にほんの少しの変化を加えてみましょう。
そうすることで、違ったものの見方ができるようになってきます。
例えば、いつも使っている入浴剤と違うものを試してみたり、別のルートを使って会社へ行き景色を変えてみたり…。
こうしたほんの少しの変化によって、もしかしたら新しい楽しみや好きなものに出会えるかもしれません。何より、自分自身の変化への耐性が高まっていきます。
これによって、変化によってかかるストレス耐性も高まっていくのです。
まさに、一石二鳥でしょう。
4-3 失敗は悪は学びである
失敗は悪ではなく、失敗を失敗のままに終わらせることの方が悪である。失敗をしてもいいから、まずは挑戦をすること
特に日本人は、失敗することを恐れ不安に感じる人が多いです。
失敗したらどうしようと不安になることは、日常的にあることだと思います。
それは、そもそも失敗=悪という考えが根強いからです。
これはお国柄もあって、多くの人に刷り込まれてしまっている価値観です。
これを、失敗をそのままにしておくことの方が悪で、そこからどうするか、どのように再挑戦するのかが大切だ、という考え方にシフトしていくのです。
この考え方が根付いた頃には、失敗に対する不安は薄れていっているでしょう。
不安で冷静になれない時におすすめの3つの方法
ここまで、客観的に自分を分析せよ、ということをお伝えしてきました。
しかし、実際にそうしたくても、不安な気持ちでいっぱいで何も手につかない!という状態もあるでしょう。
そんな時に、自分の気持ちと向き合おうとすると、かえって不安が強まってしまうこともあります。
無理はしなくて大丈夫です、そういう時はまずマインドフルネスを試してみましょう。
5-1 マインドフルネス
マインドフルネスとは、「今ある状態」に集中するという方法で、瞑想のようなものです。
最近、ストレスコントロールやアンガーマネジメントなどの自己コントロールの大切さが説かれる時に、よく紹介されるようになってきました。
1;大の字になる
2:おへその下に意識を集中させる
3:目を閉じる
4:ゆっくりと鼻から息をすう
5:2秒とめる
6:5秒かけてゆっくりと息を吐く
今ある感情をそのまま受け止めることに意識を集中させることがポイントです。
雑念が出ても大丈夫。
この時、今ある感情をありのまま受け入れていきましょう。
不安な気持ちの時は、「あー、不安だな」と思いながらで大丈夫です。
不安に伴って色々な妄想をしてしまっても大丈夫。ありのままの状態を感じましょう。
不思議と心が落ち着いてくるはずです。
5-2 気持ちを紙に書き出す
他にもこんな方法があるので試してみてください。
1:真っ白な紙を用意する
2:全て嫌なことや不安を書き出す
3:ビリビリに引き裂く
古典的な方法だと思われるかもしれませんが、こっちの方がスッキリする!という人もいるはずです。
5-3 アファメーション
最後は、アファメーションという方法をご紹介します。
これは、肯定的な言葉を自分にかけることによって、自分を強化していくという手法です。
1:鏡の前にたつ
2:自信あふれた自分を想像する
3:「私は自信があります」と声を出す
実際に口に出すことによって、肯定的な見方や気持ちが強化されていきます。
最初は、何をやっているんだろうという気持ちになるかもしれませんが、続けてみてください。
そしてその効果を感じてみましょう。
自分の言葉を自分の口で発し、耳にするということがどれだけ強い力を持つのか、身をもって知ることになります。
ネガティブな発言も同じように強化してしまうので、なるべく発さないように心がけましょう。
<まとめ>
どうしようもなく心がザワザワして怖いという不安な気持ち。
その気持ちは、自分を守るために生じる大切な感情だということをおわかりいただけたでしょうか?
この気持ちに冷静に向き合い、受け止めていくことで不安を解消することができるようになります。
そうは言ってもうまくいかない、自分ではどうすることもできないという心の状態もあります。
このように根強い不安を抱える人は、恐れずに是非プロの力を借りましょう。
適切なカウンセリングを受けることで、凝り固まった心をほぐすことができます。
自分自身の力でどうにもできないことも世の中にはあります。
そういう時は、人の力をどんどん使っていきましょう。
そして、本来の自分を取り戻していきましょうね。
この記事は、カウンセリング会社のライフファクトリーより頂きました。ご不明な点や本格的に改善をしたい場合は、スマイルライフでは対応をしておりませんので、ご了承ください。ここをクリックすると、公式サイトに飛びます。
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