「もしかしたらうちの子、発達障害なのかも・・・」
育児をしている中で、こんな風に感じたことが、今までありませんでしたか?周りの子と“ちょっと違う”我が子に対して、自信を持って接することが出来ていますか。逆に、“この子の個性なのだ”と、そのままにしていませんか?
近年増加傾向にある、発達障害。
・物忘れが多い
・他の子と馴染めない
・じっとしていることが苦手
・特定の分野の勉強だけ、極端に苦手
など、“ちょっと気になる” ことが、実は発達障害によるものである場合もあります。
そんなとき、ネットで検索すればすぐ調べられることが出来ますが、誤った情報が沢山存在するのも事実です。
今回は、「こどもの生まれ持った個性や能力を引き出すスペシャリスト」 チャイルドコーチングアドバイザーである私桑原が、発達障害を持つお子様に対して今すぐに出来るアドバイスと、絶対にしてはいけない言動についてご紹介します。
発達障害とは..?
まずはじめに皆さんに理解して欲しいことは、“発達障害は親の育て方によるものではない”ということです。先天的な脳の一部による発達の障害であり、2020年の国の調査では、全国に約48万人存在することが明らかになりました。しかし、この48万人が全て同じ性質であるわけではなく、発達障害の中にはいくつかの種類とパターンがあります。
①広汎性発達障害(自閉症・自閉症スペクトラム症:ASD)
・社会性の難しさ→人との相互関係を築くのが苦手
・コミュニケーションの難しさ→他者との言葉のやり取りが苦手(理解が困難)
・興味関心の狭さ、偏り→こだわりが強い
上記の3つが、広汎性発達障害の特性です。
などが、ご相談のなかでもよく聴くエピソードです。ASDは、アスペルガー症候群 とも言われます。
②注意欠陥・多動性障害(注意欠如・多動症:ADHD)
・忘れっぽく集中できない→注意の持続が出来ない
・じっとしていられない→手足が動き続けたり、喋り続けたりする
・考える前に行動してしまう→順番を待つ、我慢することが苦手
上記の3つが、注意欠陥・多動性障害の特性です。
が大きな特徴になります。
男女比率3:1で、男児に多いのが特徴でもあります。
③学習障害
聞く・話す・推論する・読む・書く・計算するといった特定の行為が、知的な遅れが無いのにも関わらず学習の効果が上がらず、科目や成績の中で大きなばらつきがみられます。
発達障害は親のせいではありません!!!
これら発達障害の特徴が少しずつ重なり合っている場合が多く、判断することとても難しいです。先程お伝えしたように、脳の一部の発達によるものであり、子育ての仕方や親御さんの関わり方によって引き起こされるものではないです。
子育てを一生懸命されている親御さんや心が優しい方は、“自分のせいで…”と ご自身を責めてしまうことがありますが、そんなことは一切ないのです。
本人の“足りない部分”にばかり目を向けるのではなく、本人の特徴を理解し適切な働きかけをする事で、お子様と共に親御さん自身も成長し、我が子にも自分自身にも肯定出来るようになっていきましょう。
発達障害のお子様への接し方で大切な4つのこと
一生懸命頑張っているものの、本当に大丈夫なのか心配になります..。
そうですよね。まずは、これからお子様への接し方で大切な3つのことをお伝えします。
①“普通” や “平均” になることを押しつけない
発達障害のある子への対応として絶対にしてはいけないことは、“普通”や“平均”を本人に押しつけること です。つい本人に、「〇〇ちゃんは出来ているのに、どうしてあなたには出来ないの?」と、言ってしまっていないですか?
「周りの子は出来ているのに自分には出来ない。そのことについて、パパやママは怒ったり悲しんだりしている。どうして自分は皆と同じように出来ないのだろう・・。」
もし本人がこう感じていたら、どう感じますか?比較され、出来ないことを指摘され、否定され続けたら、どんな気持ちになるでしょうか。発達障害に限らず、自分を否定されたり、“何者かにならなければいけない”と感じたりすることは、とても辛いことです。その後の人生にまで大きな影響を与えます。絶対にやめましょう。
②“生まれ持った個性だから” と見守るだけでは不十分
一方、“個性だから”と受け止め、見守っているだけでも、実は不十分です。社会は人と人とで成り立っており、自分以外の人と共に生きていく上で、コミュニケーションは必要不可欠です。
しかし、発達障害の特性によって、コミュニケーションを上手く取りたくても取れない場合があります。本人がその事に苦しんだ場合、発達障害は本人にとって先天的なハンディキャップであることも、事実として受け止めなければなりません。
そのため、ただ見守るのではなく、本人自身の“自分の人生を自分で歩んでいくためのトレーニング”としても、早期からの適切な対応が必要です。
自分に合った対応力を身に付けているとそれだけ社会や他人に対しての恐怖感も和らぎ、“発達障害のため劣っている”という自己否定から、“自分に合った生き方”という自己理解や自己受容に変化していきます。“今” だけを見つめず、本人の “未来” についても、ぜひ視野に入れてくださいね。
③必要な支援や、本人の特徴に合った関わり方を探す
発達障害のある子への関わり方として最もお伝えしたいことは、“自分だけ、家族だけで、解決しようとしないこと”です。
前述したように、発達障害は特徴が重なり合い判断が非常に難しいです。そのため、ネットの情報や身近な人の言葉を頼って解決しようとするのは、誤った対応をお子様に押しつける危険もあります。
そのため、専門家に話を聞いてもらい、解決策を聞くことが大切です。自分の中で考えていることとは全く異なる視点のアドバイスももらえることができるので、おすすめです。
お子様も一緒に先生とカウンセリングで話せたり、遊戯療法やコラージュ療法など言葉で上手く表現できないお子様の心の表出もできたりもするので、よりお子様の心にも寄り添った支援が進められます。
④我が子を認めて信じる
そしてなによりも大事なことは、お子様を 認め、信じること です。自己肯定感の基礎は、無条件に愛され、認められることで培われます。幼少期からその経験をしてきた子は、大人になってから、自分の心に正直に、自分の人生を自分の足で、歩んでいけるようになるのです。
大切なお子様だからこそ、本人を信じ、認め、未来を生きていく力を育ませてあげてください。
そして、“発達障害”という言葉に目を向けるのでは無く、その子がどんなことが出来て、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その子自身」に、目を向けてあげてください。
その子に合った支援があれば、だれもが “自分らしく” 生きていけるのです。
誰もが完璧ではないからこそ…
私はチャイルドコーチングアドバイザーとして様々な発達障害のこどもたちと接してきましたが、皆他のこどもたちと同様に、こどもらしく、愛らしい、元気いっぱいのこどもたちでした。
大人も完璧な人間がいなように、こどもたちにとっても発達障害が有る無しに限らず、皆がそれぞれの個性を持っています。私にとって発達障害とは、私自身も持っている“でこぼこ”のひとつなのです。
“我が子が周りの子とすこし違う”のは、親御さんのせいではないし、お子さんが他の子よりも劣っているわけではないのです。
あなたもわたしも持っている “すこしの足りなさ” なのです。どう育てれば良いのかわからくなったら。我が子を認められずに苦しくなってしまったら。ひとりで悩まずに、まずは専門家に相談してみてくださいね。その先にきっと、親子共に笑顔で過ごせる未来が待っているはずです。
この記事を監修した会社
たったひとりで、辛い気持ちを抱えていませんか?相談をしても、「子供はそんなものだ」と言われてしまったり。だからこそ、これまで1万件以上ご家庭により沿ってきた私たちに話をしてみませんか?あなたに寄り添い、一緒に解決策を考えます。カウンセラー、教員、発達支援などの専門家がチームを組んでオーダーメイドで対応します。
<保有資格>
・保育士
・認定心理士
・食生活アドバイザー
・チャイルドカウンセラー
・家族療法カウンセラー
・チャイルドコーチングアドバイザー
今まで沢山の方々の悩みに寄り添い、共に考え、未来へ進む一歩をサポートさせて頂きました。
誰にとっても人生の主役は自分自身であり、ありのままの自分で、あなただけの人生を歩んでいってほしいと思っています。
桑原 さとみ先生
18歳未満で発達障害かもしれない!と悩んでいる方へ
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