もしかして見捨てられるかもしれない…という恐怖心。自分のことを本当に大切にしてくれているのかな…。そんなふうに悩んだり、辛くなったりしてはいませんか？もしかすると、それは見捨てられ不安かもしれません。
この見捨てられ不安をこのまま放置しておくと、恋愛、仕事、友人関係など日常生活の様々なところでトラブルが増えるだけではなく、あなたの大切な人すらも苦しめてしまうことがあります。最後まで読むと、今日からできる見捨てられ不安の克服方法も分かりますのでぜひ参考にしてみてください。
自分も大切な人も苦しいなんて絶対嫌です！
大丈夫ですよ。必ず克服できますのでまずは、最後まで文章を読んでみてください。
吉田澄央先生
保有資格：公認心理師/産業カウンセラー
経歴：１万件以上のお悩みと向き合う。改善に特化をした心のケアを提供。ライフファクトリーの東京代表として、悩みの解決＋自己成長に向けてクライアントと向き合う。
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しっかりとしたカウンセリング会社が監修をしているので安心してください。
そもそも見捨てられ不安とは？
あなたは人間関係において、「見捨てられるかもしれない、信頼を裏切られるかもしれない」と得体の知れない不安でどうしようもなくなってしまう ことはありますか？
このような不安は、誰しも大なり小なり感じたことがあるのではないでしょうか。見捨てられ不安は、あなたの周りの人間関係が壊れてしまうのではないかと強い不安や孤立感を感じることをいいます。
見捨てられ不安というのは、マーラーというオーストリア生まれの精神科医の女性によって名づけられたものです。マーラーは、発達心理学に関する理論を多く発表しました。研究の過程で「生後 15 か月の子どもは母親から離れることを特におそれるようになる」ということを発見したことから、見捨てられ不安と名づけました。
シーン別！見捨てられ不安によってひきおこる３つの支障
家族との関係
不安の強さや頻度によって、よりネガティブな記憶として残ってしまいます。子どものころの経験がトラウマとして残っていることで、おとなになったとき、家族において「見捨てられるかもしれない」と不安を感じて苦しくなってしまうのです。そして家族に対してイライラしてしまうことも多く、家族関係が上手くいかなくなることも多いです。
恋人との関係
「自分のことを本当に愛しているのか」という不安が強く信頼できないため、関係が長続きしにくいのです。このように、嫌われたくない気持ちが強く相手に執着する関係は、パートナーに依存してしまっているといえます。本当の愛、本当の好きというのは、お互いを思いやり相手のために行動できることなんですが、見捨てられ不安の傾向が強いと長続きしなくなってしまいます。
友人との関係
深く関わることで、嫌われたくないという不安が強く、うまく友人との関係が築けなくなってしまいます。このように、ひとの言動に影響されやすく考えこんでしまうのはどうしてでしょうか。これはあなたの長所でもあり、共感能力が高く協調性があるからこそです。 しかし、もっと楽にひとと付きあうことができたら不安も軽くなりますよね。
危険！見捨てられ不安を放置する４つのリスク
①心の病になりやすい
見捨てられ不安を抱えていると、自分の伝えたいことが言えなかったり、相手のちょっとした言葉で不安や恐怖心を抱いてしまいます。そのため、常にストレスが心にかかっている状態が続きますので、精神的に大きな圧力がかかった状況になります。そうすると、自律神経が乱れてしまい不眠になってしまったり、不眠から誘発されて精神が不安定になり最悪の場合は精神疾患になることもあります。
②自分の良さに気づけずに人生が終わる
見捨てられ不安を抱えていると、常に人ありきの人生になってしまいます。例えば、相手の顔色を伺っていたり少しでも不安なことがあれば、それにばかり思考がいってしまう..。という状況が続きます。そうすると、あなた自身も辛いだけではなく、あなたの中にある隠れた才能や良さをはっきできずに人生を終えてしまう可能性もあります。
それは、とってももったいないことですよね。多くの人は、自分の良さに気づかずに死ぬ時になってもっと〇〇しておけばよかった..と心苦しくなるものです。今の大変さをこの世を去る時まで抱えるだけではなく、あなたの秘めたよさにも気づけない..。そんな寂しいことはないですよね。
③いつも悩み続ける人生を歩む
自分の感情に常に振り回されてしまう人生を送ることになってしまいます。例えば、言いたいことが言えない→落ち込む→苦しくなる→自己嫌悪。という場合もあれば、不安になり相手に詰め寄る→相手が疲弊する→長続きしない関係に落ち込む→劣等感が強くなる。そして少し時間が経ち、辛い気持ちが緩和されるころに、再び悩み出してしまう。
そんな負のサイクルに入ってしまうと、常に何かに悩んで心身ともに苦しい日々を送ることになってしまいます。あなたの良さに気づけないだけではなく、ほっとする瞬間を感じられないままでは、幸せとは程遠い世界にいることになってしまいます。
④大切な相手を傷つけたり疲弊をさせてしまう
見捨てられ不安が強いと、相手の愛情を試そうと思ってしまったり逆に強い束縛をしてしまうこともとても多いです。そうすると、あなた自身も辛いですが相手も疲弊をしてしまいます。最終的には、あなたと一緒にいることが苦痛になり離れていってしまうという最悪のケースを迎えることがとても多いです。
克服するための３つの方法
①自分自身を受け入れて認めること
見捨てられ不安を解消するために大切なことは、自分自身を受け入れてあげることが最初のステップです。例えば、あなたの得意なことや苦手なことを自己分析してあげるのもそのひとつです。
よく、自己肯定感を高めるという言葉もありますが、その前に、自分を受け入れる（自己需要をする）ことをしなければいつまででも埋まらない傷を抱えてしまうことになります。まずは、あなたが何が好きで何が嫌いで、どんなことが得意で苦手なのか？それをしっかりと見つけてあげましょう。
②物事の捉え方を変える
自分が思っていることと、周りの思っていることにはギャップがあることが多いです。例えば、「じぶんはひとりでは生きていけない、ひとりはさみしい」と強く思っていたとします。
しかし、実際はひとりでも想像以上のさみしさを感じることはなく、心配しなくてもあなたのことを大切に思ってくれるひとと出会えるかもしれませんよね。このように、自分のなかにある考え方のクセや、しばられた価値観をひも解くことでモヤモヤから解放されますよ。
③心の傷を癒す
過去に抱えている心の傷を癒してあげることにより、見捨てられ不安から解放されることもあります。例えば、幼少期に母親からしっかりと愛情をもらえていなかった気がする..という気持ちを抱えているかもしれません。
他にも、人から傷つけられた経験や裏切られた記憶を少しずつ癒してあげる、あるいは受け止めて手放してあげることにより、見捨てられ不安を解消することができるようになります。ひとりでは、難しいこともありますのでカウンセラーに相談をするのもひとつの方法です。
見捨てられ不安を克服すると、あなたらしく生きれる
「見捨てられ不安」について、深めてきました。少しでもあなたの心が軽くなって、明日をありのままのあなたとして生きられるように、と願っています。あなたは、あなた自身がとらえているより、ずっと素敵な人なんですから。
どうか、「自分で何とかしなければ」とご自身をしばり付けることなく、気楽な気持ちでご相談いただければと思います。あなたの大切な人生は、「今」を重ねて作られます。どうか、あなたがよりよい「今」を、一日も早く手に入れられますように。
この記事の監修者
お悩みの解決だけではなく人生を充実させるために対人関係や物事の考え方、お金のことを各分野の専門家と一緒に解決し、スキルを体得することによって、悩まない人生を目指します。現状の悩み解決だけでは終わりません。あなたの「未来」を大切に考えています。
将来何をしたいのか、どうなりたいのか。そのためにはどんなスキルが必要なのか、どうしたら良いのか……。未来のことまで一緒に考え、その上で悩みの解決のお手伝いをしています。
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